
今日は私がどのような想いで撮影をしているかお話ししたいと思います◎
最後までご覧いただけますと幸いです。
私は出張撮影を始めた頃
「良い表情を撮りたい!」「喜んでもらいたい!」という気持ちでいっぱいでした。
はじめて友人の子どもを撮らせてもらい、できあがったフォトブックをプレゼントしたとき、
想像以上に喜んでもらえて──
「こんなふうに、写真で誰かの力になれたら…」
そんな想いが、自分の中に芽生えた瞬間でした。

その後、子ども写真スタジオで笑顔を引き出すアシスタントを経験したり、
様々な出張カメラマンの写真を見て学んだりと、家族写真の世界に夢中になっていきました。
でも、たくさんの家族写真を見ていく中で、
いつしか“違和感”を覚えるようになっていきました。
──写真の奥に、「無理やり笑わせようとする気配」を感じてしまうのです。

私が写真に残したいのは、笑顔だけでは伝えきれない“そのご家族だけの物語”

お父さんの眼差し

お母さんの温もり

子どもが親だけに見せる、とっておきの表情

そんな、流れゆく家族の時間に、私は心を惹かれていたのだと思います。
だから私は、
「いつもの姿を一生の記憶に育てるカメラマン」でありたい。
私にとって写真は、「素敵なシーンを切り取るもの」だけではなく、
「積み重ねられていく家族の物語の1ページ」だと思っています。
泣いていてもいい、怒っていてもいい。
飾らない日々の中にこそ、本当の愛情や家族らしさを感じられるのではないでしょうか。

一枚一枚の写真が、未来のご家族への“かけがえのない記憶”になりますように──
そんな想いを胸に、私は日々シャッターを切っています。
「笑顔の写真を撮るだけのカメラマン」ではなく、
ご家族の“いつもの姿”をそっとすくいあげて、やさしく紡ぐ“記憶を育てるカメラマン”として。
これからも、ご家族のかけがえのない大切な時間を、かたちにしていけましたら幸いです。
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